C-F結合エネルギーが110〜120Kcal/molと大きく、その他それぞれの
高分子構造上の特徴に応じて各特性がこれに付加されている熱可塑性、
パラフィン型分子構造、水素の一部または全部がフッ素に置換された樹脂です。
1. 耐熱、耐寒性・・・・優秀
融点200℃以上
使用可能温度 −100〜260℃
2. 耐薬品性・・・・・・・優秀
高温、高濃度の酸、アルカリに不活性
溶剤に不溶 薬液への溶出が少ない
3. 耐燃焼性、難燃性
・・・UL94試験でV-0
Oxygen Index95以上の物が多い
4. 耐候性・・・・・・・・・半永久的での暴露でも不変
5. 電気絶縁性・・・・・高絶縁特性、低高周波ロス
6. 低摩擦特性・・・・・氷に次ぎ第2位
7. 非粘着性・・・・・・・ほとんどの接着剤を受け付けない
下記の樹脂は弊社にて施工可能な樹脂です。
| 名称 |
構造 |
特性 |
用途 |
PTFE
(4フッ化エチレン樹脂)
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-(CF2-CF2)-n
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耐熱性
耐薬品性
電気特性(高周波特性)
非粘着性
自己潤滑性
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食品関係のロール、
カッター、焼き型、
調理器具等
樹脂、ゴム関係の金型等
製紙、繊維関係の
各種ロール等
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PFA
(4フッ化エチレン−パーフロロアルキル
ビニル エーテル共重合樹脂)
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-(CF2-CF2)-m-(CF2-CF)-n
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ORf
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PTFEの特性をほぼ持ち合わせ厚膜(ピンレス)を施工し易い
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化学工業関係の配管類
半導体工業関係の配管、槽類
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FEP
(4フッ化エチレン−6フッ化プロピレン
共重合樹脂)
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-(CF2-CF2)-m-(CF2-CF)-n
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CF3
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PTFEに耐熱的に若干劣るがPFA同様厚膜(ピンレス)施工し易い
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化学工業関係の配管類
電気化学の電着塗装、
メッキ関係の治具、槽類
理化学機器類
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ETFE
(4フッ化エチレン−エチレン共重合樹脂)
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-(CF2-CF2)-m-(CH2-CH2)-n
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機械的強度
電気絶縁性
耐放射線性
加工性良
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化学工業関係の配管類
自動車関係
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ECTFE
(3フッ化塩化エチレン
−エチレン共重合樹脂)
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-(CF2-CFCI)-m-(CH2-CH2)-
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機械的強度
溶融加工性優
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半導体工業関係
の高純度液体分野
医療用関係
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1、ディスパージョン塗装・・・水または有機溶剤に樹脂粉末を
分散させ、スプレーガンで塗装。
2、静電粉体塗装・・・・・・粉体粒子を乾燥状態で静電気を
帯びさせ、母材に静電気で付着させる。
3、流動浸漬法・・・・・・・・樹脂粉体を箱型の容器内で下方から空気を吹き込み、
流動状態になっている槽の中へ予熱した母材を浸漬する。
4、回転塗装法・・・・・・・・母材内面に粉体を供給し母材を加熱して融着させる方法。
現在弊社では1,2で施工しています

施工の一例
加工温度が約200〜400℃と比較的高温の為、焼成により溶解したり、分解する
母材は使用不可となります。また、銅、銅合金等のように焼成により容易に酸化皮膜の
できる母材はその酸化皮膜共に塗膜が剥離する事が多いので溶射や、Niメッキ等を行い
母材表面を改善し加工する必要があります。但し、変性フッ素樹脂塗料では約90〜160℃の
低温焼成タイプもありますが、このタイプは高温焼成での性能は余り期待出来ません。

母材の一例
特にディスパージョンで施工する場合、膜厚が約10〜40μと薄い為母材の表面状態が
そのまま塗膜面に出るので、極力母材に傷(巣穴、突起物、食等)を付けない事が必要です。
また、耐蝕用を施工する場合、均一な厚膜を得る為に母材の溶接部や角にはRを付けないと
ピンホールの発生や、膜厚不足による性能の低下をきたす恐れがあります。
この場合弊社技術担当とお打合せ下さい。

製品の一例
通常原則として約1週間。
最短は母材の大きさ、個数によりますが弊社入荷後3〜4日。
耐蝕用の場合塗膜を厚くする為重ねて施工するので
通常より時間が掛かります。それぞれお打合せ下さい。
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