Fluororesin
フッ素樹脂コーティングの特徴は、
耐熱性耐薬品性の高さや摩擦係数の小さいことです。
食品工業から各種産業まで非粘着、耐磨耗、すべり、耐薬品に使用されます。
FLUORORESIN-COATING
フッ素樹脂の性質
- 耐熱、耐寒性
- 使用可能温度 260℃～-200℃
- 耐薬品性
- 高温、高濃度の酸、アルカリに不活性で溶剤への溶出が少ない。
- 耐燃焼性、難燃性
- UL94試験でV-0
- 電気絶縁性
- 高絶縁特性、低高周波ロス。
- 非粘着性
- 水に対する接触角 108~112°
- 滑り性
- 静摩擦係数 0.02~0.05 固体中では氷の次に滑ります。
- 耐食性
- 酸・アルカリ・塩・油脂・溶剤などに不活性。
- 耐候性
- 屋外で10年暴露しても特性は殆ど変わりません。
フッ素樹脂の種類・特徴
四フッ化エチレン樹脂PTFE
- 用途
- 食品関係のロール、カッター、焼き型、調理器具等
- 樹脂、ゴム関係の金型等
- 製紙、繊維関係の各種ロール等
- 構造
- -(CF2-CF2)-n
四フッ化エチレン・パーフルオロアルコキシエチレン共重合樹脂PFA
- 用途
- 化学工業関係の配管類
- 半導体工業関係の配管、槽類
- 構造
- -(CF2-CF2)-m-(CF2-CF)-n | ORf
四フッ化エチレン・六フッ化プロピレン共重合樹脂FEP
- 用途
- 化学工業関係の配管類 電気化学の電着塗装、
- メッキ関係の治具、槽類 理化学機器類
- 構造
- -(CF2-CF2)-m-(CF2-CF)-n | -CF3
四フッ化エチレン・エチレン共重合樹脂ETFE
- 用途
- 四フッ化エチレン・エチレン共重合樹脂
- 自動車関係
- 構造
- -(CF2-CF2)-m-(CH2-CH2)-n
エチレン－クロロトリフルオロエチレン樹脂ECTFE
- 用途
- 半導体工業関係の高純度液体分野
- 医療用関係
- 構造
- -(CF2-CFCI)-m-(CH2-CH2)-
コーティング方法
- ディスパージョン塗装
- 水または有機溶剤に樹脂粉末を分散させ、スプレーガンで塗装。
- 静電粉体塗装
- 粉体粒子を乾燥状態で静電気を帯びさせ、母材に静電気で付着させる。
